Who is さくふわめろんぱん

さくふわめろんぱん(@skfwMelonpan)はロボットとか人工知能に興味があるパンです。
自分のために調べたことがみんなの役に立ったらいいなぁ。

2020年4月29日水曜日

二酸化炭素濃度を計測した話(1)

自宅で仕事をするようになり、換気の大切さを感じたという話です。
事務所ではたくさんの人が働いて窓も閉め切っていますが、床面積も広く以前よりはよく換気されている状態だと思います。(以前は昼過ぎになると妙に暑く、集中力がもたずウトウトするほどでした。)

一方、我が家はマンションの一室で、近くに幹線道路があるため防音対策がされている物件です。防音は良いのですが窓を閉め切るとほぼ密閉された状態になり、換気扇をつけると室内が減圧され玄関のドアが開きにくくなるほどです。閉じこもって作業するには良い環境とは言えません。

在宅勤務になる以前から、在宅勤務では換気が大切であることをTwitterで目にしていたので、以前買っていて使ってなかったCO2センサモジュールを用いて測定することにしました。(なぜセンサモジュールがあるのでしょうか)

用いたCO2センサはこれ
NDIR二酸化炭素センサーモジュール MH-Z14A

RaspberryPiに繋いだので以下のサイトを参考に(ほぼそのまま利用)させていただきました。
『Raspberry PiでCO2センサーモジュール(MH-Z14A)を使って室内のCO2濃度測定 』https://qiita.com/_shin_/items/dfdab160a49feaf4ba66 

計測結果は以下です。
1日の二酸化炭素濃度[ppm]の変化

二酸化炭素濃度はppmという単位で計測され、
一般に外気は370~400ppm程度、ビル衛生管理法では1000ppm以下にすることが義務付けられています。

計測結果を見ると以下のことがわかります。
・睡眠時も緩やかに増加している(0:00~7:00)
・料理で換気扇を利用すると一時的に減少する(12:00)
・窓を全開 にして換気扇を使用すると急激に減少する(13:30)
・窓を全開にしても400ppmくらいになるには30分程度の時間が必要(13:30-14:00)
・換気終了後は増加する(増加量は大きい)(14:00-18:00)
・外出すると減少する (18:15)
・窓を開放するだけでは外気と同等になるまで時間がかかる(23:00-)

気付きをまとめると、以下の3点です。
・就寝時にも換気が必要
・換気しても1時間たたずに基準値を超える
・出社していた頃は外出時間として濃度が減少していたので問題なかった

一方、気になる点がいくつかあります。
①換気後の曲線が急激に増加して、ある値に漸近するのはなぜでしょうか。
②ほとんどの時間で基準値の1000ppmを超えていますが、特に気分が悪いなどの症状がでているわけではありません。なぜでしょうか。
③常に窓を開放するわけにもいかないし、1時間ごとに換気するというのも面倒です。実用上どの程度の換気が必要なのでしょうか。濃度を制御することは可能なのでしょうか。

これらの問いについて考えたことをこの休暇期間に記事にしていきたいと思います。